週刊チャオ、まだあります

かつてチャオBBSにいた全ての人たちへ、ぼくたちはまだ"週刊チャオ"にいます。

「チャオの森」絵本編集秘話!

  • ホップ…なかのひと。現在進行形で黒歴史生産中。
  • エルファ…H・FFのメガネチャオ。割れません。

 

【エルファ】「…何やらホップスターや編集部がチャオ20周年で不穏な動きをしていると聞いたのですが」
【ホップ】「不穏って言うな!折角メモリアルイヤーなんだし、みんなで思い出を語っていこうって感じのことをやってるんだよ!」
【エルファ】「それでこんな所にまで私が駆り出された訳ですね…」
【ホップ】「この掛け合いでも『懐かしい!』って思う人もいるかもしれないしね」
【エルファ】「本人にとっては黒歴史ですけどね。というか何ですか、2018年にもなってこの寒い掛け合いをブログでやっちゃうんですか?今時こんなことしてるのアナタぐらいですよ?」
【ホップ】「うるさい!週チャオはそういうものだからいいの!」
【エルファ】「週チャオを何だと思ってるんですか…」


【ホップ】「とにかく、折角こういう機会なんだし、このブログが『みんなで思い出を語っていこう!』って感じのブログだから、私としても何かネタ出ししなきゃと思うんだけど…」
【エルファ】「ぶっちゃけますけど、割と今でもNGのネタってありますからね…第1期時代のとある企画とか、週チャオ復活計画とか、謎のオフ会とか…」
【ホップ】「その辺は…墓場まで持っていく所存です…」
【エルファ】「そう考えていくと、語れるネタって実はそんなに多くない気がするんですが…」
【ホップ】「そうなんだよねぇ…何かあるかなぁ…」
【エルファ】「そうなると、やはりあれしかないのでは?チャオの森の絵本について」
【ホップ】「!!絵本!そうだ、それがあった!それなら語れる!」
【エルファ】「第2期週チャオ屈指の傑作で知名度も高く、かつホップスターが当時の状況を知る唯一のメンバーですし、ぴったりだと思います」
【ホップ】「という訳で、「▼続きを読む」にてどうぞ!」

 【ホップ】「…って、あれ?そういえばそもそもチャオの森の絵本っていつ出したっけ!?さすがに年月経ちすぎて記憶があやふや!」
【エルファ】「いきなりその疑問!?というかそれすら忘れたんですか!?」
【ホップ】「15年経つとね…」
【エルファ】「仕方ないですね…(本棚から引っ張り出してきて確認中)…絵本『チャオの森』は2002年12月発行ってなってます」
【ホップ】「第2弾『ようこそチャオの森へ』は2004年6月発行ってなってるな…何となく思い出してきたぞ…!」

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【エルファ】「という訳で、ホップスターの手元にある実物の写真がこちらです」
【ホップ】「特に第1弾の絵本は本格的な作りになってて、普通に本屋さんに置いあっても違和感がないクオリティなんだよね」

【エルファ】「そもそもこの絵本、どういう経緯で製作されることになったんでしょう?」
【ホップ】「私が覚えてる限りだと、懐仲時計さんの原作が掲載されてから、ちいるんさんが感動して絵本化のオファーを出して、懐仲さんと編集部…つまりは私のOKを貰って着手した、って経緯のはず」
【エルファ】「絵を担当しているクミミンさんは、確かちいるんさんの娘さんでしたよね?」
【ホップ】「そうそう。ちいるんさんが行動力のすごい人だったのと、以前に同人誌製作の経験があって本作りのノウハウがあったのが大きかったはず。私や懐仲さんと実際にオフって打ち合わせしつつ作業していった感じかな」

【エルファ】「…ん?ちょっと待ってください?
       チャオの森の原作は懐仲時計さん、絵を描いたのはクミミンさん、実際に本作りしたのはちいるんさん…アナタ、打ち合わせって何してたんですか?巻末にちょっとコメントしただけでは?」
【ホップ】「監修!本当に!編集段階でアイデア出しとかしてたの!『週チャオBOOKS』ってワード考えたの私だから!」
【エルファ】「ただ偉そうにコメントしてるだけじゃなかったんですね…」
【ホップ】「酷い言われよう…」

【エルファ】「で、2002年の12月に無事完成したということですね」
【ホップ】「当初は200部印刷する予定だったんだけど、あまりの出来の良さに300部に増刷したんだよ。ただ…」
【エルファ】「ただ?」
【ホップ】「やっぱり当時チャオBにいた中学生ぐらいの人たちにはなかなか手が出なかったのか、確か30部ぐらいしか売れなかったんだよね…」
【エルファ】「本名住所の開示も必要ですしね…実際いくらで販売したんでしょう?」
【ホップ】「1冊1000円。送料とかどうしてたのかまではさすがに覚えてないけど…」


【エルファ】「さて、第2弾『ようこそチャオの森へ』に話題を移しましょう。経緯としては基本的には同じような感じでしょうか?」
【ホップ】「そうだね。ただ、第2弾はチャオの森シリーズの作品集で、ラノベみたいな感じで途中のページに挿絵が入ってる感じだから、厳密には絵本とはちょっと違うんだけどね。第1弾とまとめて『絵本』って言っちゃうケースもあるけども」
【エルファ】「その挿絵は第1弾とは違い、チャオBで募集して、みんなで描いたんですよね」
【ホップ】「そうそう。あと、これはぶっちゃけエピソードになるけど、第1弾の絵本がさっき言ったように豪華な割にあまり売れなかったから、シンプルな作りにしたんだよね。そもそも白黒だし」
【エルファ】「作品集という特性上、絵本みたいにカラーに拘る必要もないですしね」

【ホップ】「で、第2弾では『さすがに版権キャラ、しかも公式BBS発祥の同人誌でお金取るのはマズいのでは』って話になって、送料だけ負担で無料配布っていう形になったんだよね」
【エルファ】「印刷部数についてもチャオの森の売上に合わせて減らしたんですよね?」
【ホップ】「そうそう、50部ぐらいしか刷ってないはず。第2弾を発行する直前で私が音信不通になっちゃったから、このあたりの詳細は知らないんだけどね…」


【エルファ】「…と、一通り経緯を聞いていきましたが…ぶっちゃけこれ、大赤字だったのでは…?第2弾は無料配布ですし…」
【ホップ】「はい、どっちも大赤字のはずです…第2弾については私が音信不通になっちゃったからどうなったのか知らないんだけど、第1弾の絵本については確か数十万単位で赤字出てるはず…ちいるんさんと懐仲さんが折半したんじゃなかったのかな…当時高校生で負担できずに申し訳ない…」
【エルファ】「それでよく第2弾作りましたね…」
【ホップ】「それだけみんなのチャオへの愛が深かった、ということなんだけどね…冷静に考えたらおかしいことやってたよな…」

【エルファ】「あとこれも非常に気になるので質問しますけど…第1弾の絵本、200部以上余ってる計算になりますけど、どこに行ったんですか…?」
【ホップ】「たぶん懐仲さんが引き取ったはず…これもできれば私で引き取りたかったんだけど、私が復活した時にはもう両名とも連絡つかなくなっちゃって、そのまんまになっちゃったからなぁ…」
【エルファ】「なるほど…」

【ホップ】「今年はチャオ20周年ってことで、『チャオBや週チャオにやり残したことや未練ってありますか?』って質問を前に受けたんだけど、一番の未練は正直言ってこれだねぇ。チャオの森シリーズ、今の編集部でも販売・配布できるようにしたかったなぁ…」
【エルファ】「…こんなこと言いたくないですけど、さすがにもう15年経ってますから処分してるでしょうしねぇ…」
【ホップ】「200冊も絵本あったら場所取って邪魔だよなぁ…普通…」

【エルファ】「とはいえ、週チャオの作品が実際に本になった、っていうのは感慨深いものがあったでしょうね」
【ホップ】「ちょっとこれはかなり記憶が曖昧なんだけど、旧チャオB時代に週チャオとは別にチャオの同人誌作ってた人がいたんだよ。欲しかったけども当時中学生で地方住みの自分にはとても手が出なくて、そういう部分でも思い入れがあったねぇ」
【エルファ】「そう考えると、先ほども触れましたけど、このチャオの森シリーズも当時欲しかったけど手が出なかった、という人もきっといらっしゃったでしょうね」
【ホップ】「だねぇ。そういう人のためにも今からでも…って気持ちはあるんだけど、手元には1冊づつしかなくて申し訳ない…」


【エルファ】「さて、こんなところでしょうか。色々とエピソードも聞けましたし」
【ホップ】「ほとんど記憶を頼りにしてるから、ひょっとしたら事実と異なる部分があるかもしれないので、話半分でよろしく!」
【エルファ】「まぁ、今となっては確かめようがありませんけどね…当時の関係者も誰も残ってないですし、恐らくホップスターに都合のいいようにエピソードが改変されていると思います」
【ホップ】「この記事を全否定しかねないからやめて!」