週刊チャオ、まだあります

かつてチャオBBSにいた全ての人たちへ、ぼくたちはまだ"週刊チャオ"にいます。

僕たちは冒険をしなくなった

あなたは冒険していましたか?

 

第二期週刊チャオといえば、
冒険もの小説がたくさん投稿されていました。

 

・かつて週刊チャオで冒険ものを連載していた
・冒険もののチャオ小説を読んでいた

 

どちらかに当てはまる方、
あるいは「両方だ!」という方、多いかと思います。

 

あなたは今も冒険していますか?

 

残念ながら、
現在も週刊チャオに残っているメンバーは、
もう冒険をしていません。

 

この記事では、
過去の冒険ものについて軽く振り返り、
そして冒険をしなくなったチャオ小説の今を
ちょっとだけ紹介します。


目次


冒険ものって本当に多かったの?

冒険冒険と何度も言っていますが、
本当に週刊チャオは冒険ものばかりだったのでしょうか?

 

週刊チャオライブラリー

http://weekly.chaoler.net/library/

で調べてみましょう。

 

ライブラリーを参照すると、
もっとも多く付けられているタグはやはり「冒険」です。
この記事の執筆時点では、232作品あります。

 

しかしそれに続く「ギャグ」のタグが付いた小説も、
冒険ものとほぼ同数の231作品あります。
(執筆時2018年7月30日現在)

 

作品数だけで言えば、
冒険ものとコメディはほぼ同じくらい投稿されているんです。

 

でも最大の違いは「連載か読み切りか」という点でした。

 

当然ながら冒険ものは連載作品が多く、
数ヶ月にわたって書かれた作品も見られます。

 

その一方でギャグ小説は読み切りが圧倒的に多く、
ギャグのタグがついた小説の7割以上は読み切り作品なんです。

 

この差が「冒険ものが突出して多かった」という印象を生み出しているのでしょう。


“冒険もの三本柱”ってなんだ!?

どうやら週刊チャオ編集部には、
「三本柱」という称号が存在するようです。

 

週刊チャオライブラリーで、
だーくさん、土星さん、水神さん
作者ページを覗いてみると、
確かに「三本柱」と紹介されています。

 

彼らは、週刊チャオを代表する冒険ものの作者だと、
編集部の中で強く印象に残っていたようです。
(たぶんこれ言い出したのろっどさんです)

 

彼ら三人の代表作といえば、

 

 

でしょう。

 

このうち水神さんの海上の冒険は、
第198号で連載が途絶えています。

 

しかし残りの二作品は、
週チャオの休刊が決定した時点でも、
連載・更新が続いていました。

 

今年、週チャオ休刊から十年目になります。
十年という歳月を経て、
シャドウの冒険と真実の冒険は
どうなったのでしょうか?


シャドウの冒険、連載終了

残念ながらシャドウの冒険は、
完結までストーリーが続くことなく、終了となりました。

 

2012年9月、
作者のだーくさん自身による打ち切り宣言があり、
シャドウの冒険は幕を閉じました。

 

→打ち切り宣言の「影への集い」を読む

 

2011年頃から、だーくさんと私スマッシュは、
純文学作品に影響を受け始めます。
芥川賞受賞作などを読みふけり、
それらの文章表現を積極的に吸収していったのです。

 

しかし純文学から得たものをチャオ小説に反映する試みに、
シャドウの冒険は適応できませんでした。

 

シャドウの冒険は終わってしまいましたが、
だーくさんは新しい文体を使って、
新しいチャオ小説を着実につづっています。

 

→現在連載中の「ステンドグラス」を読む


残された希望の光<チャイン>

土星さんの真実の冒険はどうだったのでしょうか。


こちらも残念ながら土星さん自身が
週チャオから離れていってしまったため、
2011年の更新を最後に、
続きが投稿されなくなってしまいます。

 

なので、2012年のシャド冒の終了によって、
チャオ小説から冒険ものは潰えてしまった……。

 

そう思われたのですが、
シャド冒終了から三年経った2015年、
週刊チャオに残ったメンバーを震撼させる事件が起こります。

 

真実の冒険、連載再開

 

2011年の更新を最後に途絶えていた連載が、
なんの脈略もなく再開されたのです。

 

「何歳まで続けるつもりなの!?」
土星さんなに考えてるの!?」

 

私たちの動揺をよそに、土星さんは不定期にマイペースに連載を続けました。
この記事を書いている現在、約2年ほど更新は途絶えていますが、
数年越しの更新は以前に通った道。

 

また不意に更新されるんじゃないか。
彼は冒険をし続けるつもりなんじゃないか。

 

期待と尊敬と恐怖が混ざった気持ちで、
私たちは土星さんの書く最新話を待ち望んでいるのです。

 

→まだ終わらない名作「真実の冒険」を読む

 

もしかしたら僕たちはまだ冒険の途中

僕たちが冒険ものに夢中になった、
あの時から十年近くが過ぎました。

 

だーくさんがシャド冒を打ち切ったことに
代表されるように、
今の僕たちは冒険ものが書けません。

 

それでも僕たちは未だにチャオ小説を書き続けています。
昔ながらのではない、新しいチャオ小説の形を求めて。


それはある意味、
どこかに隠された宝を探す冒険みたいなものでしょう。
(記事の締めくくりにありがちな、うまいこと言ってるぽいこじつけ)

 

そしてあなたも、たとえチャオから離れても、
どこかで冒険を……

 

やっぱこのたとえなんかムリないですか!?
書いてて、こじつけっぽさに耐えられなくなりましたよ。

 

でも、最後にこれだけは、

こじつけでも主張します。

 

週チャオは、チャオBは、
きっとあなたの冒険にとって、最初の町です。

たまにはこの最初の町に戻って、
イベントを発生させてみませんか?

 

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