チャオラーの語源を追ってみる
こんにちは。チャピルです!
チャオを好きな人のことを指すときに、みんなが何気なく使っている「チャオラー」という言葉。
実はこれ、公式ではないんですね。
公式ではずっと「チャオブリーダー」という言葉が使われていて、チャオラーという言葉はファン発祥なのです!
今日はそんな「チャオラー」の歴史を追ってみたいと思います。
最初のチャオラー
CHAO BBSのログで「チャオラー」初出となる発言を見つけました。
それは18ページ、2001年9月17日のことです。
うさうささん(ID:002992)が会社の人にチャオを布教しようとしたものの、うまくいかなかったという報告をしています。
その時タモさん(ID:000003)が
チャオからあふれる愛敬で魅了する、という方向にいってみては?
という提案をしました。
それに対するうさうささんの返信で、チャオの布教を成功させたという報告とともに
チャオブリーダーならぬチャオラー!?
という発言をしています。
このとき、チャオラーがうまれた(ででーん)
この発言に影響を受けたのか、他の人たちもチャオラーという言葉を使い始めました。
代表的なのはホップさん(ID:000381)です。
チャオ3周年の挨拶(2001/12/22 24ページ)の中で、ホップさんが
さてさて、あと1時間で「チャオラーの聖日」がやってきます。
などと書いています。
ほかにもumesan(ID:000288), タモさんといった古参がこの言葉を使っている様子が、当時のログからうかがえます。
ところがこれは一過性のブーム、定着はしなかったんですね。
このあとしばらく、CHAO BBSのログにチャオラーという言葉は出てきません。
次にチャオラーが出てくるのは約一年後のことです。
ホップさんが「週刊チャオ大辞典(初版)」というネタのなかで、語彙の説明のために何度かチャオラーという言葉を出しています。
例えばこんな感じです。(2002/12/30 218ページ)
【3大祝日】
チャオラーの祝日のうち、3つの特に重要な記念日を指す。
1月31日(週チャオ創立記念日)、5月9日(ライカの日)、12月23日(チャオ聖誕祭)。
聖誕祭は絶対に休日なのでいいが、他の2日も学校を休んでチャオBで騒ぎなさい。
これ以降、ホップさんはチャオラーという言葉を気に入ったのか、頻繁に使うようになりました。
2002年12月から2003年10月までの間、ホップさんはチャオラーという単語を13回も使っています。
それに、ホップさんは、DCチャオラー、理系チャオラー、チャオラーの聖地といった複合語を産み出しています。
他の人たちもときどき「チャオラー」を発言に残していますが、ずっと使い続けるほどには至りませんでした。
そして、ホップさんがインターネットにつなげない状態になったことで、チャオラーという言葉を使う人はいなくなりました。
チャオラーの復活
次にチャオラーと言い始めたのは、ぺっく・ぴーすさん(ID:014196)でした。
ぺっくさんの小説の中で、急に「全世界のチャオラー」という単語が登場します。(2005/03/28 348ページ)
そして週刊チャオ182号、ホップさんが復活宣言(2005/09/10 358ページ)を投稿します。
ぺっくさんの発言
「あぁぁぁぁぁぁーーーー!!?」と叫んでしまいました。
弟を召還してしまう位の勢いです。
いえ、正確には一旦脳の思考回路が止まって硬直していたのですが。
ホップさんの返信
作戦名、「某総理大臣もビックリのサプライズ戦略」。
#そういえば今日は選挙。20歳以上のチャオラーは投票に行きましょう。(ここで言っても意味ねぇかw)
要するに、当時ホップさんから強く影響を受けていたぺっくさんが、無意識のうちに「チャオラー」という言葉をつかっていた、というのが真相だったようです。
ホップさんが消えてもその影響は若い世代に受け継がれる、それを象徴する出来事でした。
ひろがるチャオラー
2006年1月、チャピルは悩んでいました。
当時、ホームページの移転を計画していた僕は、新しいドメインを取得しようとしていました。
しかし、さすがにchao.comやchao.netは他の人に取得されていたので、他の名前を考える必要があったのです。
なにか、チャオが好きな人を表す良い言葉はないのかなあ。
そんな風に考えた結果、chaoler.netというドメインが誕生しました。
2006年4月ごろから、チャピルやスマッシュさん、冬木野さん(ID:017802)もチャオラーという言葉を使い始めています。
それからチャオBが終わる2008年7月までの間、合計37回も「チャオラー」という言葉は使われました。
チャオBが閉鎖された後、「チャオラー」という単語はろっどさんやダークさんにも使われ始めました。
こうしてチャオラーという言葉は、私たちを表す一般的な用語となったのでした。
チャオラーが流行ったわけ
チャオラーという言葉が流行ったのには、いくつか理由があると思います。
ひとつは、週チャオ作家に代表される、チャオを育ててはいないけれどチャオは好き、というユーザが増えていたことです。
「チャオブリーダー」には、どこかちゃんとチャオを育てている人というニュアンスが感じられます。
でも、チャオラーにはそれがない。
そこが私たちの認識に一致していたんじゃないかと思います。
もう一つは、チャオBBSが閉鎖されたことです。
チャオBがあったころは、僕たちは一つの場所に集まっていました。
だから、わざわざ自分たちと他人とを区別する必要が無かったわけです。
でも、チャオBがない以上、ほかのサービスやSNSを使う必要がある。
そうすると自ずと、自分たちを他のグループと区別する必要がある。
そんなときに便利なのが、チャオラーという言葉だったのです。
まとめ
こうして振り返ると、いやー、やっぱりホップさんの影響力は強いですね。
ホップさんがいなかったら僕たちの世代とSA1世代とは完全に断絶されていたと思いますし、「チャオラーの聖地」や「聖誕祭」みたいな重要な概念も受け継がれなかったことでしょう。
そうかんがえると、やっぱりホップさんってすごいなー。尊敬しちゃうなー。あのひとマジでヤバイっすよー。
みなさんもそう思いませんか?
追記
という記事を上げようとしていたら、ホップさんから「旧チャオBで誰かが言ってそう」という指摘を受けました。そして、スマッシュさんが現存する最古の「チャオラー」ログを発見してくれました。
それがこちらです(ででででーん)
はい、というわけで最古のチャオラーは初代編集長のナルさんかもしれない!もっと古いログに眠っている可能性もあるので、正直言ってわからんです。
しかし、最初にこの言葉に注目し、広めたのがホップさんであることは紛れもない事実!テストに出るからよく覚えておきましょうね。