週刊チャオ、まだあります

かつてチャオBBSにいた全ての人たちへ、ぼくたちはまだ"週刊チャオ"にいます。

ちょっとえっちなチャオ小説!?

みなさん、えっちなチャオ小説は読んだことがありますか?

下ネタ系のコメディが投稿されたこともあるのですが、
その数は物凄く少ないんですよね。

ゲームキューブ版「ソニックアドベンチャー2バトル」の発売以降、
チャオBBSは低年齢化が進みました。
当時、小学生や中学生だった方も多いでしょう。

その点を配慮してえっちなお話を自重したり、
そもそもえっちなお話を書きたいとは思わなかったり。
という背景があって、投稿はほとんどされなかったのです。

しかし週刊チャオが休刊し、チャオラーのほとんどがいなくなると、
残った一部のチャオラーはふと思い付きました。

「もう小さな子が見ている可能性低い、と言うかそもそも人自体が全然いないんだから、えっちなのを書いてもいいんじゃないか?」

そんなことを考えたチャオラーによって、
チャオ小説にアダルトな描写が登場するようになりました。

この記事では週刊チャオ休刊後に登場した
アダルトな描写について紹介していきます。
なお引用含め、直接的にアダルトな文章は記載しないので、ご安心してお読みください。


目次

 

チャオ小説はどのようなアダルト化をしたのか?

さて「ちょっとえっち」と聞いてただならぬ期待を抱いてしまった方には、
ここで謝罪をしなくてはなりません。

ごめんなさい。

残念ながら、現在チャオ小説においていわゆる官能小説は投稿されておりません。
ガッチガチのエロのチャオ小説は、まだ存在しません。
ですのでタイトルも「ちょっとえっち」という表現になっています。

では「ちょっとえっち」とはどういうことなのでしょう?
実は近年のチャオ小説は、肉体関係込みで人間が描かれるようになりました。

つまり、肉体関係があることを明示・示唆したり、
夜の営みのシーンを僅かながらも描いたり、
という普通の小説で見られる描写がチャオ小説にも導入されたのです。

なぜチャオ小説はそのように変化したのか?
それにはいくつかの理由があります。

・チャオ小説に人間が登場した
・小説の腕を磨き合う
・スマッシュのせい

この三つをポイントに、チャオ小説に夜の営みが現れるまでの物語を解説します。

チャオ小説に夜の営みが現れるまでの物語

・チャオ小説に人間が登場した

かねてより読み切り小説を中心に、人間が登場するチャオ小説はたくさんありました。
その一方で、冒険ものなどには人間が一切出てこない小説も多くありました。

人間が出てこないチャオ小説には一つの欠点が指摘されていました。
「これ、チャオじゃなくてもよくね?」です。

この指摘を受けて、チャオにチャオらしさを出させる手法が色々と考えられました。
その一つが、人間を登場させることでした。
人間とは異なる生き物としてチャオを描けば、自然とチャオらしさが出てくるのです。

さらにホップスターさんの「魔術師狂想曲(マジシャン・ラプソディ)」など、人間の活躍するチャオ小説の中から人気作が生まれました。

これによって段々と人間の登場するチャオ小説が増えていきます。

そして週刊チャオの休刊前後で、チャオ小説作家はだいぶ減りました。
残ったチャオ小説作家には、人間を登場させることを覚えた人が多くいました。
その結果として、人間の出るチャオ小説の割合は以前よりぐっと増えたのです。

・小説の腕を磨き合う

週刊チャオ休刊後、小説の腕を磨き合う運動が始まります。
代表的なのは「週刊チャオ鍛錬室」でしょう。
鍛錬室以前から、この運動は始まっていました。

その際、本屋で販売されている普通の小説を読み、
そしてチャオ小説ではない普通の小説を書く。
なんだかチャオ小説と区別して「普通の」と言わなきゃいけないのも違和感ですが、
とにかく私たちにとって普通の小説は以前よりずっとずっと身近なものとなったのです。

チャオ小説でも、より人間にフォーカスが当てられるようになりました。
独特なペットという立ち位置でチャオを扱った作品が増えます。
人間の存在感が増し、さらに作者の年齢が上がったことを受けて登場人物の年齢層も上がりました。
大人の人間が登場することが増えたのです。

すると夜の営みは「あってもおかしくないこと」になりました。
普通の小説でも少なからずそういう描写は登場します。

こうして、とうとうチャオ小説に夜の営みが登場する土台が整ったのです。

・スマッシュのせい

土台が整ったとはいえ、実際にそれを書くかどうかは、作者のさじ加減です。

チャオ小説だし。
ネット上だし。
書く必要だってあるわけじゃないし。

えっちな小説を書かない理由はいくらでもありました。
しかし、それを積極的に盛り込もうとしたやつが一人いました。
スマッシュです。私です。

2012年の聖誕祭、とうとうちょっとえっちなチャオ小説が投稿されます。
「チャオアパート」です。
いわゆる純文学と呼ばれる小説の影響を大きく受けた小説が当時は珍しかったことも手伝い、この小説は受け入れられました。

チャオアパートの成功を受けて、ちょっとえっちな描写は当たり前のものとなりました。
別にそこが評価されたわけではありません。
かといって不評でもなかったので「あり」と判断したのです。
……主にスマッシュが。

新時代のちょっとえっちなチャオ小説3選!

最後に、ちょっとえっちなチャオ小説を3つ紹介します!

・チャオアパート(作者・スマッシュ)
新大学生の主人公が、チャオを飼うことのできるチャオアパートに引っ越し、そして彼氏をアパートに招くお話です。

・Love and Chao(作者・スマッシュ)
同性を好きになってしまう女の子が、意中の相手に告白をする物語です。
読み直したら、あまりにもえろい描写入れすぎで少し反省しました。

・ガーデンコール(作者・スマッシュ)
チャオ19周年記念作品です。
不老不死にされた少年と少女が、カオスチャオたちと一緒に孤島で暮らすお話です。

全部、作者・スマッシュじゃねえか!!

と、ここでもう一つ謝罪をいたします。
ちょっとえっちなチャオ小説、書いてるのスマッシュだけでした!
申し訳ないです。誰か書いて!

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